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ヒステリックベラミーのおはなし。
いつだって俺は尊敬する奴の影響をうけてきたのだ。といっても、尊敬するやつなど人生でただ一人だけだと願いたい。
げほ、と血反吐を吐いてその場でうずくまった。この程度なら余裕で立ってられたが俺はわざと体を丸めたまま成るべく苦しそうに倒れこむ。これはあいつが、殴るより蹴る方が好きだと分かっているからだ。
ドフラミンゴは俺を殴る。あいつはいつも機嫌が悪い。機嫌が悪いというのも語弊があるので、訂正するとすれば、俺が視界に入るのが気にいらないのだ。いつもそうだという訳では無ければそういう関係なのだとはっきり言われればただ頷くという事も出来ない。俺に傷をつけるのは、あいつの身体に何かしらの傷が有る時だけなのだと俺は分かっている。人に殴られたから人を殴る。そうだろう、だってアンタはその秩序の中心にいるんだ。
「ぐ、ふ…っ」
痛いのは嫌いだ。けれど俺はその秩序を守るために殴られる。その足で俺を踏みつけて潰して殴って蹴飛ばして、殴ってもないのに殴られるという秩序を破く行為をするのは、俺一人で充分だ。あんたは俺一人だけにそれをしていれば良い。
いてえ。
「ベラミー、」
いつものように酒場で頼んでいた時だ。俺は何だかその一言に無償にイラついて、目を見開きながら瞳だけを動かしてサーキースの後ろ姿を見た。きっとこいつの頭の中は髪色と同じように真っ白に出来ているに違いないのだと、何故かその時思った。
名前を呼ばれた事に相当頭にきて、それすらも理解出来ない程に血管が熱くなった。ぱきん、と持っていたグラスの持ち手が崩れる。がしゃんと間抜けな音をたてて酒と一緒に床に崩れ落ちるそのサマはまるで俺の頭の中の何かを沸騰させた。その音に気付きサーキースは俺の顔を見る。
「…見るんじゃ、ねえよ!!」
がしゃん。そこら辺にあった酒瓶と一緒にサーキースの頭をカウンターへと潰してやった。一瞬で静かになる店内に俺の心は燃えあがりいっそのこと灰にでもならないかと思った。
「か、は…分かんねえ、よ」
その言葉を初めにサーキースはごちゃごちゃと言っていたがもはやそれを聞くことすら億劫になって、酒の滴がついてしまった手を一振りして店を出てやった。
俺だって分かんねえよ。
げほ、と血反吐を吐いてその場でうずくまった。この程度なら余裕で立ってられたが俺はわざと体を丸めたまま成るべく苦しそうに倒れこむ。これはあいつが、殴るより蹴る方が好きだと分かっているからだ。
ドフラミンゴは俺を殴る。あいつはいつも機嫌が悪い。機嫌が悪いというのも語弊があるので、訂正するとすれば、俺が視界に入るのが気にいらないのだ。いつもそうだという訳では無ければそういう関係なのだとはっきり言われればただ頷くという事も出来ない。俺に傷をつけるのは、あいつの身体に何かしらの傷が有る時だけなのだと俺は分かっている。人に殴られたから人を殴る。そうだろう、だってアンタはその秩序の中心にいるんだ。
「ぐ、ふ…っ」
痛いのは嫌いだ。けれど俺はその秩序を守るために殴られる。その足で俺を踏みつけて潰して殴って蹴飛ばして、殴ってもないのに殴られるという秩序を破く行為をするのは、俺一人で充分だ。あんたは俺一人だけにそれをしていれば良い。
いてえ。
「ベラミー、」
いつものように酒場で頼んでいた時だ。俺は何だかその一言に無償にイラついて、目を見開きながら瞳だけを動かしてサーキースの後ろ姿を見た。きっとこいつの頭の中は髪色と同じように真っ白に出来ているに違いないのだと、何故かその時思った。
名前を呼ばれた事に相当頭にきて、それすらも理解出来ない程に血管が熱くなった。ぱきん、と持っていたグラスの持ち手が崩れる。がしゃんと間抜けな音をたてて酒と一緒に床に崩れ落ちるそのサマはまるで俺の頭の中の何かを沸騰させた。その音に気付きサーキースは俺の顔を見る。
「…見るんじゃ、ねえよ!!」
がしゃん。そこら辺にあった酒瓶と一緒にサーキースの頭をカウンターへと潰してやった。一瞬で静かになる店内に俺の心は燃えあがりいっそのこと灰にでもならないかと思った。
「か、は…分かんねえ、よ」
その言葉を初めにサーキースはごちゃごちゃと言っていたがもはやそれを聞くことすら億劫になって、酒の滴がついてしまった手を一振りして店を出てやった。
俺だって分かんねえよ。
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